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双極性障害の症状とは?躁状態とうつ状態の特徴を解説

双極性障害は、気分が異常に高揚したり活動的になったりする「躁状態」と、気分が落ち込み活動性が低下する「うつ状態」を繰り返す病気です。かつては「躁うつ病」と呼ばれていました。これらの気分の波は、健康な人でも見られる一時的な気分の変化とは異なり、日常生活や社会生活に大きな影響を与えるほど重く、明確な病的な状態です。

双極性障害の症状は、単に気分が不安定になるだけでなく、思考、行動、睡眠など、様々な側面にあらわれます。症状の現れ方には個人差があり、躁状態とうつ状態の期間や頻度も異なります。

この記事では、双極性障害の主な症状、タイプ別の特徴、セルフチェックの目安、そしてもし症状に気づいた場合にどうすれば良いのかについて、詳しく解説します。ご自身の症状と照らし合わせ、病気への理解を深める一助となれば幸いです。

目次

双極性障害とは?病気の特徴を理解する

双極性障害は、脳の機能的な偏りによって引き起こされると考えられている精神疾患の一つです。特徴的なのは、気分の波、すなわち「躁状態」と「うつ状態」を繰り返すことです。この気分の波の間には、比較的安定した「間欠期」と呼ばれる期間があることもあります。

この病気の症状は、本人の意思や努力だけではコントロールすることが難しく、放置すると症状が悪化し、学業や仕事、人間関係などに深刻な影響を及ぼす可能性があります。しかし、適切な診断と治療を受けることで、気分の波をコントロールし、安定した生活を送ることが十分に可能です。

双極性障害を理解する上で重要なのは、単なる性格や気まぐれではなく、医学的な治療が必要な「病気」であるという認識を持つことです。

双極性障害の主な症状

双極性障害の症状は、主に「躁状態」「うつ状態」「混合状態」の3つの気分エピソードに分類されます。これらの状態が、ある期間持続し、日常機能に影響を及ぼす場合に診断されます。

躁状態の症状

躁状態では、気分が異常に高揚したり、過敏になったりし、普段とはかけ離れた言動や行動が見られます。本人には病識がないことが多く、周囲がその変化に気づくケースも少なくありません。

気分の高揚・拡大

根拠のない自信に満ち溢れ、非常に上機嫌で爽快な気分になります。何でもできるような万能感を感じたり、 grandiose(誇大的)な思考を抱いたりすることもあります。例えば、「自分は特別な人間だ」「素晴らしい発明ができる」「世界を変えられる」といった考えが浮かびやすくなります。気分が高揚しすぎて、周囲の状況を冷静に判断できなくなることもあります。

活動性の増加と思考奔逸

エネルギーに満ち溢れ、じっとしていられなくなります。次々とアイデアが浮かび、同時に複数のことを始めたり、計画性のないまま新しいプロジェクトに手を出したりします。思考のスピードが異常に速くなり、考えがあちこちに飛んでまとまらなくなることを「思考奔逸」といいます。話すスピードも速くなり、話の内容が次々に変わるため、周囲の人はついていくのが難しくなります。

話し方の変化(多弁・早口)

非常に多弁になり、休むことなくしゃべり続けます。話すスピードも速くなり、相手が話す隙を与えないほどになります。思考奔逸を伴う場合、話の内容が脈絡なく変わったり、次々に新しい話題に飛びついたりするため、会話が成立しにくくなります。声が大きくなることもあります。

睡眠欲求の減少

ほとんど眠らなくても全く疲労を感じなくなり、活動的でいられます。「ショートスリーパーになった」と本人は感じていることがありますが、これは病的な睡眠時間の短縮であり、実際の睡眠不足にもかかわらず疲労を感じないという状態です。数日間ほとんど眠らないで活動し続けることもあります。

判断力の低下と衝動的な行動

気分の高揚や万能感から、判断力が著しく低下します。リスクを軽視し、衝動的で無謀な行動をとりやすくなります。例えば、高額な買い物をしたり、無謀な事業に投資したり、見知らぬ人に性的に関わったり、危険な運転を繰り返したりするなど、後になって大きな問題を引き起こす行動をとることがあります。

怒りっぽくなる(易刺激性)

高揚した気分だけでなく、非常にイライラしやすくなり、些細なことで怒り出したり、攻撃的になったりすることもあります。自分の思い通りにならないと、感情的に爆発したり、周囲の人に対して批判的になったりします。この易刺激性が目立つ躁状態もあります。

うつ状態の症状

うつ状態では、気分が著しく落ち込み、心身の活動性が低下します。躁状態とは対照的に、悲観的になり、希望を失ってしまいます。

気分の落ち込み・興味関心の喪失

一日中気分が落ち込み、悲しい、憂鬱といった感情に苛まれます。以前は楽しめていたことにも全く興味や喜びを感じなくなり(快感消失)、何をしても楽しくありません。空虚感や虚無感を感じることもあります。

睡眠障害(不眠・過眠)

睡眠に関する問題は、うつ状態によく見られる症状です。寝つきが悪くなる(入眠困難)、夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)、朝早く目が覚めてそれ以上眠れない(早朝覚醒)といった不眠が typical ですが、人によっては一日中眠気を感じて過眠になることもあります。

食欲や体重の変化

食欲が低下してほとんど食べられなくなり、体重が減少することが多いですが、ストレスから過食になり体重が増加するケースもあります。食事が美味しく感じられない、食事の準備すら億劫になる、といったことも見られます。

疲労感と気力の低下

体がだるく、重く感じられ、少し動いただけでもひどく疲れます。何もする気力が起きず、着替えや入浴といった日常的な行為も億介に感じられます。ベッドから起き上がれないほど体がだるいと感じることもあります。

思考力・集中力の低下

頭の回転が遅くなったように感じ、考えがまとまりません。物事を判断したり、決断したりすることが難しくなります。集中力が続かず、新聞や本を読めない、テレビの内容が理解できない、仕事や勉強が手につかないといった症状も現れます。物忘れが増えたと感じることもあります。

自分を責める気持ち(罪悪感・無価値感)

自分はダメな人間だ、周りに迷惑をかけているといった否定的な感情が強くなります。過去の失敗を繰り返し思い出し、自分を責め続けます。生きている価値がないと感じたり、死にたいと考えたりすることもあります。

混合状態の症状

混合状態とは、躁状態とうつ状態の症状が同時に、あるいは非常に短い期間で交互に現れる状態です。感情や行動が不安定になりやすく、診断が難しい場合もあります。

躁状態とうつ状態の症状が同時に現れる

例えば、「気分は落ち込んでいるのに、そわそわして落ち着かない」「悲しいのに、次々とアイデアが浮かんで衝動的に行動してしまう」「イライラして攻撃的になっているのに、死にたい気持ちが強い」といったように、本来は相反する躁とうつの症状が同時に存在します。

不安定な感情や行動

感情の起伏が非常に激しく、予測不能な行動をとることがあります。衝動性とうつ気分が合わさるため、自傷行為や自殺のリスクが高まる危険な状態でもあります。気分の切り替わりが非常に速い「ラピッドサイクル」と呼ばれる状態が混合状態と見られることもあります。

双極性障害のタイプ別症状

双極性障害は、症状の重さやパターンによって、主に「双極性I型障害」と「双極性II型障害」に分類されます。

双極性I型障害の症状

双極性I型障害は、はっきりとした「躁状態」と「うつ状態」のエピソードを経験するのが特徴です。ここでいう躁状態は、多くの場合、入院が必要になったり、仕事や社会生活に著しい支障をきたしたりするほど重い状態です。うつ状態も、社会生活に大きな影響を与えるほど重いことが多いです。躁状態の症状が一度でも現れると、双極性I型障害と診断される可能性があります。

双極性II型障害の症状(軽躁状態の特徴)

双極性II型障害は、「軽躁状態」と「うつ状態」のエピソードを繰り返すのが特徴です。ここでいう軽躁状態は、I型で見られる躁状態ほど重くはなく、入院に至るほどではない状態です。気分が高揚したり、活動性が増したりしますが、社会生活に大きな支障をきたすほどではないため、本人や周囲も病気と気づきにくいことがあります。「いつもより調子が良い」「才能が開花した」などと肯定的に捉えられることさえあります。

しかし、軽躁状態でも判断力は低下しており、無謀な投資や高額な買い物など、後になって問題となる行動をとるリスクはあります。また、双極性II型障害では、うつ状態が重く、うつ病と間違われやすいという特徴もあります。うつ状態だけを繰り返していると思っていても、過去に軽躁状態のエピソードがあった場合、双極性II型障害と診断されることがあります。

双極性I型障害と双極性II型障害の主な違いを以下の表にまとめました。

特徴 双極性I型障害 双極性II型障害
躁エピソード 明確な「躁状態」(重度、入院や社会生活に著しい支障) 「軽躁状態」(比較的軽度、社会生活への影響は限定的)
うつエピソード 多くの場合、重い「うつ状態」 多くの場合、重い「うつ状態」
診断基準 一度でも躁状態のエピソードがあれば診断可能 軽躁状態とうつ状態のエピソードが必要
病識 躁状態中は病識がないことが多い 軽躁状態中は病識がないことが多い、気づかれにくい
診断の難易度 比較的診断されやすい うつ病と誤診されやすい、診断が難しい場合がある

もしかして?双極性障害の症状チェック

双極性障害の症状は多様であり、ご自身の状態が双極性障害によるものかどうかを自己判断することは非常に難しいです。しかし、以下に挙げる項目に心当たりがある場合は、双極性障害の可能性も考えられます。これらはあくまでセルフチェックの目安であり、診断に代わるものではありませんが、専門医に相談するきっかけとなるかもしれません。

セルフチェックの項目と目安

以下の項目について、最近の気分の状態や過去の経験を振り返ってみましょう。

過去または現在の気分の高揚・活動性の増加について

  • 気分が異常に高揚し、普段よりずっと上機嫌で爽快な状態が数日以上続いたことがあるか?
  • 根拠なく自信満々になり、何でもできるような気がしたことがあるか?
  • ほとんど眠らなくても疲労を感じず、活動的に過ごせた時期があったか?
  • 普段よりおしゃべりになり、早口で話し続け、話が次々に飛んだりしたことがあるか?
  • 考えが次々に浮かび、頭の回転が異常に速く感じた時期があったか?
  • 注意散漫になり、一つのことに集中するのが難しくなったことがあるか?
  • 衝動的な行動(高額な買い物、無謀な投資、性的逸脱、危険な運転など)をとって、後で問題になった経験があるか?
  • 普段より怒りっぽくなり、些細なことでイライラしたり、攻撃的になったりしたことがあるか?
  • 周囲の人から「いつもと違う」「様子がおかしい」と言われたことがあるか?

過去または現在の気分の落ち込み・活動性の低下について

  • 気分がひどく落ち込み、悲しい、憂鬱といった状態が2週間以上続いたことがあるか?
  • 以前は楽しめていたこと(趣味、遊び、仕事など)に全く興味や喜びを感じなくなったか?
  • 食欲がなくなって体重が減った、あるいは過食になって体重が増えたことがあるか?
  • 寝つきが悪くなった、夜中に目が覚める、朝早く目が覚める、あるいは一日中眠くてたまらないといった睡眠の問題があるか?
  • 体がだるく、疲れやすく、何もする気力が起きない状態が続いているか?
  • 考えがまとまらない、物忘れが増える、集中できない、決断できないといった思考力の低下を感じるか?
  • 自分はダメな人間だ、生きている価値がないと感じたり、自分を責め続けたりすることがあるか?
  • 死にたいと考えたり、自殺を計画したことがあるか?

気分の波と経過について

  • 上記の「気分の高揚・活動性の増加」と「気分の落ち込み・活動性の低下」の状態が、ある期間を経て繰り返されていると感じるか?
  • 気分の波によって、仕事や学業、人間関係、経済状況などに影響が出ているか?
  • 気分の波の間に、比較的安定した時期があるか?

これらの項目のうち、特に「気分の高揚・活動性の増加」のいくつかの項目に当てはまる時期と、「気分の落ち込み・活動性の低下」のいくつかの項目に当てはまる時期が繰り返されていると感じる場合は、専門医に相談することを強くお勧めします。

双極性障害の症状に関するよくある質問

双極性障害の症状や病気について、よくある質問とその回答をまとめました。

双極性障害の特徴的な症状は何ですか?

最も特徴的な症状は、躁状態(または軽躁状態)とうつ状態という、両極端な気分の波を繰り返すことです。健康な人の気分の変化とは異なり、その変動の幅や期間が大きく、日常生活や社会生活に著しい影響を及ぼす点が特徴です。躁状態での異常な高揚感や活動性の増加、うつ状態での深い落ち込みや無気力感などが挙げられます。

双極性障害になると話し方は変わりますか?

はい、特に躁状態の時には話し方が変化することが多いです。異常に多弁になり、早口で話し続けたり、話の脈絡がなく次々に話題が飛んだり(思考奔逸)することがあります。声が大きくなることもあります。うつ状態では、逆に口数が少なくなり、小さな声でゆっくりと話すようになることがあります。

双極性障害はどうやってわかりますか?(診断方法)

双極性障害の診断は、問診を通して病歴を詳しく聴取し、現在の症状や過去の気分の波のエピソードについて確認することによって行われます。精神科医や心療内科医といった精神医療の専門家が、国際的な診断基準(DSM-5など)に基づいて総合的に判断します。血液検査や画像検査で診断できるものではありません。ご本人だけでなく、ご家族や身近な人からの情報も診断の重要な手がかりとなることがあります。自己判断は難しく、正確な診断には専門医の診察が必要です。

躁うつ病の人はどんな行動をとることがありますか?

躁状態では、衝動的な行動が目立ちやすくなります。例えば、必要ないものを大量に買ったり、借金をしてまでお金を使ったり(浪費)、ギャンブルにのめり込んだり、見知らぬ人に性的にアプローチしたり、危険な運転を繰り返したりすることがあります。また、睡眠時間が極端に短くても活動的でいられるため、夜通し活動したり、無計画に旅行に出かけたりすることもあります。

うつ状態では、活動性が著しく低下し、家に閉じこもりがちになったり、仕事や学校に行けなくなったりします。自分を責める気持ちが強くなり、自傷行為や自殺を試みたりする危険性もあります。

双極性障害になりやすい性格はありますか?

特定の性格傾向との関連性が指摘されることもありますが、「この性格だから双極性障害になる」と断定できるものではありません。元々明るく社交的で、エネルギッシュなタイプの人に躁状態が見られると、その活動性が病的なものと気づかれにくい、といったことはあるかもしれません。しかし、双極性障害は性格の問題ではなく、誰にでも起こりうる可能性のある病気です。性格だけで双極性障害であると判断することはできません。

双極性障害の末期症状とは何ですか?

医学的に「双極性障害の末期」という言葉は一般的に使用されません。これは進行性の不治の病というよりは、適切な治療で症状をコントロールできる慢性疾患と捉えられています。

  • 症状の慢性化・難治化: 気分の波が頻繁になったり、重症化したりして、症状のコントロールが非常に難しくなる。
  • 社会的機能の低下: 症状によって仕事や人間関係が破綻し、社会的に孤立してしまう。経済的な問題も深刻化しやすい。
  • 合併症: アルコールや薬物への依存、不安障害、パニック障害などを合併しやすくなる。
  • 自殺リスクの上昇: 特に混合状態や重症のうつ状態では、自殺のリスクが非常に高まる。
  • 身体疾患のリスク上昇: 生活習慣の乱れなどから、高血圧、糖尿病などの身体疾患のリスクも高まる可能性がある。

これらの状態は「末期」というよりは、適切な治療を受けていないことによる「重症化」や「予後不良」と考えるべきでしょう。早期に診断を受け、根気強く治療を続けることが、このような重症化を防ぎ、安定した生活を送るために非常に重要です。

双極性障害の症状に気づいたら

双極性障害の症状は、本人や周囲の人にとっては単なる気分の問題や性格のせいだと見過ごされがちです。しかし、これらの症状は放置すると悪化し、日常生活や社会生活に深刻な影響を与える可能性があります。もし、この記事で挙げた症状に心当たりがあったり、ご家族や周囲の方から指摘されたりした場合は、一人で悩まず、専門家へ相談することが非常に重要です。

医療機関を受診することの重要性

双極性障害は、早期に診断され、適切な治療を開始することが、その後の経過や予後を大きく左右します。早期治療により、症状の波を小さく抑え、病気による影響を最小限に留めることが期待できます。逆に、診断や治療が遅れると、症状が重症化したり、治療が難しくなったりする可能性が高まります。

専門医による正しい診断と治療

双極性障害の診断と治療は、精神科医や心療内科医といった精神医療の専門家によって行われます。まずは精神科や心療内科のある医療機関を受診しましょう。医師はあなたの症状やこれまでの経過を詳しく聴き、診断を行います。

診断がついた場合、治療は主に薬物療法が中心となります。気分の波を安定させるための気分安定薬や、必要に応じて抗精神病薬、抗うつ薬などが処方されます。薬の種類や量は、症状や体の状態に合わせて調整されます。薬物療法に加えて、病気について学び、症状の波に気づき、対処法を身につけるための心理教育や、対人関係療法などの精神療法も有効な治療法とされています。

双極性障害の治療は長期にわたることが多く、症状が安定しても再発予防のために薬を続けることが重要です。医師とよく相談し、納得した上で治療に取り組むことが大切です。また、ご家族や周囲の人の病気への理解とサポートも、回復には欠かせません。

まとめ

双極性障害は、躁状態(または軽躁状態)とうつ状態という両極端な気分の波を繰り返す精神疾患です。それぞれの状態には、気分の高揚・落ち込みだけでなく、活動性、思考、睡眠など、多様な症状が現れます。双極性障害には、重い躁状態が見られるI型と、比較的軽い軽躁状態が見られるII型があり、それぞれ症状の現れ方が異なります。

これらの症状は、単なる気分の問題や性格ではなく、治療が必要な病気によるものです。もし、この記事で挙げた症状に心当たりがある場合は、自己判断せず、精神科や心療内科の専門医に相談することが非常に重要です。

双極性障害は、適切な診断と治療によって症状をコントロールし、安定した生活を送ることが十分に可能な病気です。一人で抱え込まず、専門家のサポートを受け、病気と向き合うことが回復への第一歩となります。

【免責事項】
本記事は情報提供のみを目的としており、医学的な診断や治療法を示すものではありません。ご自身の状態について不安がある場合は、必ず医療機関を受診し、専門医にご相談ください。本記事の情報に基づくいかなる決定、行動についても、当方では責任を負いかねます。

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