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学習障害(LD)とは?特徴・症状・困りごと・接し方を徹底解説

「学習障害(LD)」とは、知的発達に遅れはないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった特定の能力の習得や使用に著しい困難がある状態を指します。
これは、脳機能の偏りによるものと考えられており、努力不足や親の育て方が原因ではありません。
特定の学習面での困難が日常生活や学業に大きな影響を与える場合に診断されます。
学習障害は一人ひとり異なり、困難さの程度や現れ方もさまざまです。

目次

学習障害の種類とそれぞれの特徴

学習障害(LD)は、主に困難さが見られる領域によっていくつかの種類に分けられます。
これらの困難さは単独で現れることもあれば、複数併存することもあります。

読字障害(ディスレクシア)の特性

読字障害(ディスレクシア)は、文字を読んだり、文章を理解したりすることに困難を抱える学習障害の一種です。
知的な能力に問題はなくても、文字と音を結びつける、単語として認識する、文章全体の意味を把握するといった過程がスムーズに行えません。

読むことの困難さ(たどり読み、読み飛ばし、間違いなど)

読字障害の特性を持つ人は、読む際に以下のような困難さを経験することがあります。

  • たどり読み、一字一句追う読み方: 文字をスムーズにまとめて読めず、指などでなぞりながら、あるいは一字ずつ区切ってゆっくりと読まなければならない。
  • 読み飛ばし、行飛ばし: 文章を読む際に、特定の文字や単語を飛ばしてしまったり、行を読み間違えたりすることが多い。
  • 文字や単語の認識間違い: 似た形の文字(例:「わ」と「れ」、「ぬ」と「め」)や、対称的な文字(例:「b」と「d」)を混同したり、単語の途中を読み間違えたりする。
  • 音読の困難: 文字を正確に音に変換することに時間がかかり、どもったり、ぎこちなくなったりする。
    また、内容を理解せずに機械的に読むだけになることもある。
  • 文章理解の困難: 単語は読めても、単語同士の関係性や文章全体の構造を把握するのが難しく、内容を理解するのに時間がかかる、または理解できない。
  • 読書への抵抗感: 上記のような困難さから、読むことに強い負担や苦痛を感じ、本や文章を読むことを避ける傾向がある。

これらの困難さは、学業成績はもちろん、試験時間の不足、指示の理解ミスなど、学校生活やその後の社会生活にも影響を及ぼす可能性があります。

書字表出障害(ディスグラフィア)の特性

書字表出障害(ディスグラフィア)は、文字を書くことや、自分の考えを文章として表現することに困難を抱える学習障害の一種です。
文字そのものを書く運動能力に問題がない場合でも、文字の形を覚えたり、スペルを正確に思い出したり、文法に沿って文章を構成したりするのに難しさがあります。

書くことの困難さ(書き取り、文章作成など)

書字表出障害の特性は、書き取りや文章作成において様々な形で現れます。

  • 文字の形を正確に書くのが難しい: 鏡文字になったり、文字のバランスが崩れたり、とめ・はね・はらいが不正確になったりする。
  • 漢字やひらがな・カタカナのスペルミスが多い: 簡単な単語でも、文字を抜かしたり、順序を入れ替えたり、間違った文字を書いたりする。
    特に、聞いた音を文字に変換する際に困難が見られることがある。
  • マス目や行に収めて書くのが難しい: 字の大きさが不揃いになったり、行が曲がったり、マス目からはみ出したりする。
  • 「写す」のに時間がかかる、間違える: 黒板や教科書から文字を書き写すのに非常に時間がかかり、写し間違いも多い。
  • 文章構成が難しい: 自分の考えや出来事を順序立てて文章にするのが苦手。
    助詞の使い方を間違えたり、文と文の繋がりが不明瞭になったりする。
  • 語彙が少なくなる傾向: 書くことへの負担から、知っている言葉でも簡単な表現を選んだり、書くことを諦めたりすることがある。
  • 板書が追いつかない: 先生の話を聞きながら板書を写すといった複数の作業を同時に行うのが難しい。

書字の困難さは、ノートを取る、宿題をする、テストの記述問題に答える、作文を書くといった学習活動全般に影響します。
また、大人になってからも書類作成やメールのやり取りなどで困ることがあります。

算数障害(ディスカリキュリア)の特性

算数障害(ディスカリキュリア)は、数の概念を理解したり、計算を行ったり、数学的な推論をしたりすることに困難を抱える学習障害の一種です。
単に計算が苦手なだけでなく、数の量的な感覚や、数字・記号の意味を理解するのが難しいといった根本的な部分に困難さが見られることがあります。

数の理解や計算の困難さ

算数障害の具体的な困難さとしては、以下のようなものがあります。

  • 数の概念の理解が難しい: 具体物と数字を結びつけるのが苦手。
    「3つ」と「5つ」のどちらが多いかといった量的な比較がすぐにできなかったり、順序数(1番目、2番目など)と集合数(1、2、3…)の区別がつきにくかったりする。
  • 繰り上がり・繰り下がりの計算が難しい: 位取りの概念の理解が不十分なため、筆算での繰り上がりや繰り下がりで間違いが多い。
  • 基本的な計算ができない、時間がかかる: 足し算、引き算、掛け算、割り算といった四則演算の習得に時間がかかり、指を使わないと計算できなかったり、簡単な計算でも時間がかかったりする。
  • 計算の順序が分からない: かっこがある計算や混合計算など、複数の演算が含まれる場合の計算順序を間違える。
  • 図形や空間の認識が苦手: 立体図形をイメージしたり、グラフや表を読み取ったり、図形の面積や体積を計算したりするのが難しい。
  • 文章問題が解けない: 問題文を読んで、どの計算方法を使えば良いか判断することが難しい。
    必要な情報と不要な情報を区別できないこともある。
  • 時間やお金の計算が苦手: 時計の読み方や時間の計算、買い物での計算やお釣りの計算などで間違いが多い。

算数障害の困難さは、算数・数学の授業だけでなく、日常生活での金銭管理や時間管理、地図を読むことなど、様々な場面に影響を及ぼします。

併存しやすい発達特性

学習障害は単独で現れることもありますが、注意欠如・多動症(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)といった他の発達障害と併存しやすいことが知られています。

  • ADHD: 注意力を持続させるのが苦手、衝動的な行動が多い、落ち着きがないといった特性があり、これが学習への集中を妨げたり、指示を聞き逃したりすることにつながり、結果的に学習困難として現れることがあります。
    学習障害とADHDを併せ持つ場合、学業だけでなく、学校生活全般での困難さがより大きくなる傾向があります。
  • ASD: コミュニケーションや対人関係が苦手、特定の物事への強いこだわりがある、感覚過敏・鈍麻といった特性があります。
    ASDの特性が、集団での学習についていく難しさ、指示の文字通りの理解、柔軟な思考の難しさなどにつながり、学習面での困難と結びつくことがあります。

また、学習障害の特性そのものが、周囲からの理解不足や失敗経験の積み重ねから、不安障害や抑うつ状態といった二次的な心理的問題を引き起こすこともあります。
これらの併存する特性や二次的な問題への配慮も、適切な支援のためには不可欠です。

学習障害の原因

学習障害の原因については、単一の要因ではなく、いくつかの要因が複合的に影響していると考えられています。
最も有力なのは、脳機能の偏りや違いに関連する神経生物学的な要因です。

主な原因の可能性

主な原因の可能性として、以下のようなものが挙げられます。

  • 遺伝的要因: 家族内に学習障害や他の発達障害の特性を持つ人がいる場合、本人も学習障害の特性を持つ可能性が高まることが研究で示唆されています。
    これは、特定の遺伝子が脳の発達や機能に関与しているためと考えられています。
  • 神経生物学的要因: 学習に関連する脳の特定の部位の機能や構造に偏りがあることが指摘されています。
    例えば、読字障害の場合、文字を音に変換する際に働く脳の領域の活動性が低いといった研究結果があります。
    これは、生まれつきの脳の特性であり、病気や怪我によるものではありません。
  • 周産期の問題: 妊娠中や出産時の合併症(未熟児、難産による仮死など)が、脳の発達に影響を及ぼす可能性も示唆されていますが、これだけで学習障害が引き起こされると断定できるものではありません。
  • 環境要因: 養育環境や早期の教育機会の不足など、環境要因が学習の発達に影響する可能性も否定できませんが、これらが直接的な原因というよりは、元々持っている脳機能の偏りに影響を与えたり、困難さを顕在化させたりする要因として考えられています。

重要なのは、学習障害は決して本人の怠慢や努力不足、あるいは親の育て方や愛情不足によって引き起こされるものではないという点です。
これは、脳の働きの違いによるものであり、適切な理解と支援があれば、困難さを軽減し、本人の能力を伸ばしていくことが可能です。

親ができること・できないこと

学習障害の原因が親の育て方や努力不足ではないことを理解することは、親にとって非常に重要です。
自分を責める必要はありません。

親ができること:

  • 子どもの困難さに気づき、専門家へ相談すること: 「もしかしたら」と感じたら、一人で悩まずに専門機関に相談することが最初の、そして最も重要な一歩です。
  • 子どもの特性を理解すること: 子どもがなぜ特定の学習で困難さを抱えているのか、その背景にある脳機能の偏りを理解しようと努めること。
  • 子どもにとって学びやすい環境を整えること: 具体的な支援方法(後述)を取り入れたり、学校や専門家と連携して、子どもに合った学び方をサポートすること。
  • 子どもの自己肯定感を育むこと: 苦手なことだけでなく、得意なことや努力している過程を認め、褒めることで、自信を持って学習に取り組めるように支えること。
  • 学校や専門家との連携: 子どもの情報や家庭での様子を共有し、一貫した支援体制を築くこと。
  • 親自身が情報を得て学ぶこと: 学習障害に関する正しい知識を得ることで、子どもへの理解が深まり、適切な対応ができるようになります。

親が「原因」としてできないこと:

  • 脳機能の偏りそのものを「治す」こと: 学習障害は病気ではないため、「治す」という概念は適切ではありません。
    脳機能の偏り自体を根本的に変えることはできません。
  • 努力や根性論で困難さを克服させること: 「もっと頑張ればできるはず」「努力が足りない」といった考え方で接することは、子どもを追い詰めるだけで、問題の解決にはつながりません。

親は「原因」ではなく、子どもが困難を乗り越え、持っている力を発揮するための「最大の支援者」です。

学習障害はどうやってわかる?診断方法

学習障害の特性に気づき、それが単なる「苦手」ではなく、脳機能の偏りによるものかどうかを判断するためには、専門家による診断が必要です。
診断は、適切な支援へと繋がる重要なステップとなります。

診断はいつ、誰が行うのか

学習障害の診断は、一般的に就学後、特に小学校に入学して学習が本格的に始まってから、学習上の困難さが顕著になった段階で行われることが多いです。
文字の読み書きや計算といった、特定の能力の習得が年齢や学習機会に見合わないほど著しく困難である場合に、専門家が評価を行います。

診断を行うのは、主に以下のような専門家です。

  • 児童精神科医、小児科医(発達専門医): 医学的な診断名(限局性学習症など)を確定します。
  • 臨床心理士: 心理的な評価や検査を行います。
  • 言語聴覚士: 聞く・話す・読む・書くといった言語的な側面の評価を行います。
  • 作業療法士: 微細運動(鉛筆の操作など)や感覚処理に関する評価を行うことがあります。
  • 公認心理師: 心理に関する専門的な知識・技術を用いて、相談・助言・指導などを行います。

これらの専門家が連携して診断や評価を行うことが一般的です。
学校の先生やスクールカウンセラーが気づきのきっかけとなり、専門機関への相談を勧められることもあります。

診断までの流れ

診断を受けるまでには、一般的に以下のような流れで進みます。

  1. 気づきと相談: 保護者や学校の先生が、子どもの学習上の困難さに気づき、学校の先生やスクールカウンセラー、地域の教育センター、発達障害者支援センターなどに相談します。
  2. 情報収集と予備的評価: 相談を受けた専門家が、子どもの学校での様子、家庭での様子、生育歴、学習の状況などを詳しく聞き取り、予備的な評価を行います。
  3. 専門機関への紹介: 予備的評価の結果、より詳細な検査や診断が必要と判断された場合、医療機関(児童精神科など)や専門的な検査機関が紹介されます。
  4. 診断検査: 医療機関などで、医師や心理士などが知能検査や学習能力検査などを行います。
    必要に応じて、保護者への面談や、子どもの行動観察も行われます。
  5. 診断の確定と説明: 検査結果や面談、観察などを総合的に判断し、医師が診断を確定します。
    診断名とともに、子どもの困難さの具体的な内容や程度、得意なことなどが保護者に丁寧に説明されます。
  6. 今後の支援計画の作成: 診断結果に基づき、どのような支援が有効か、学校や家庭でどのような配慮が必要かなど、具体的な支援計画について話し合います。
    必要に応じて、教育機関や福祉サービスなど、関係機関との連携も行われます。

診断を受けることは、子どもの困難さを正しく理解し、適切な支援に繋げるためのスタートラインとなります。

主な診断検査・テスト(50問テスト含む)

学習障害の診断には、様々な心理検査や学力検査が用いられます。
これらの検査によって、子どもの全体的な知的な能力、特定の学習スキル、認知特性などを詳細に評価します。

主な診断検査・テストには以下のようなものがあります。

  • 知能検査:
    • WISC(ウィスク): 児童用ウェクスラー式知能検査。
      学齢期の子ども(5歳0ヶ月〜16歳11ヶ月)を対象とし、言語理解、視空間、流動性推理、ワーキングメモリ、処理速度といった側面の知的な能力を測ります。
      学習障害の診断では、全体的な知能指数(FSIQ)に遅れがないことを確認しつつ、各下位検査の得点のばらつきから、特定の認知機能の偏りを捉える手がかりとします。
    • WAIS(ウェイス): 成人用ウェクスラー式知能検査。
      成人(16歳〜)を対象とします。
      大人になってから学習上の困難に気づいた場合に用いられます。
  • 学習能力検査:
    • K-ABC: カウフマン児童用知能検査。
      学習に関連する認知処理能力(継次処理、同時処理)や、学力(読み、書き、算数など)を評価します。
    • STRAW(ストロー): 標準読み書きスクリーニング検査。
      幼児期後期から小学校低学年を対象に、読み書きの基礎となる力を評価します。
    • NIPSA(ニプサ): 神経心理学的発達評価法。
      様々な認知機能や運動機能の発達を評価します。
    • KLT(クルット): 標準学力検査。
      学年ごとの国語、算数などの標準的な学力を測ります。
    • 個別式学力検査: 各学校や教育機関で独自に行われる、特定の学力(例:単語の読み、文章の書き取り、特定の計算など)を詳細に調べる検査です。

また、「50問テスト」と呼ばれるものには、標準的な診断検査名ではなく、特定のスキル(例えば、ひらがなやカタカナ、簡単な漢字の読み書きなど)を評価するために独自に作成されたり、教育現場で簡易的に使用されたりするものもあります。
例えば、小学校で「教科書に出てくる漢字50問の書き取りテスト」で極端に点数が低い、といったことが、学習障害のサインに気づくきっかけとなることがあります。
正式な診断には、上記のような標準化された検査と、専門家による詳細な評価が必要です。

学習障害チェックリストの活用

学習障害チェックリストは、専門家による診断に代わるものではありませんが、子どもの学習上の困難さが学習障害の特性によるものかもしれない、という気づきのきっかけとして有効に活用できます。

チェックリストには、年齢別や困難さの領域別(読む、書く、計算など)に、具体的な行動や様子を尋ねる項目が並んでいます。
「文字をよく間違える」「簡単な計算でも時間がかかる」「文章を読んで内容が理解できないことが多い」といった項目にチェックをつけていくことで、どのような困難さが見られるのか、その程度はどうか、といった点を整理することができます。

チェックリスト活用のポイント:

  • あくまで目安として捉える: チェックリストの結果だけで学習障害と断定することはできません。
  • 具体的な行動に基づいてチェックする: 「なんとなく苦手そう」ではなく、「具体的にどのような場面で、どのような間違いをするか」を思い出しながらチェックすることで、より正確な状況把握につながります。
  • 複数の観察者の視点を含める: 可能であれば、保護者だけでなく、学校の先生など、複数の立場の人が見た様子を含めてチェックすると、より客観的な情報が得られます。
  • 専門家への相談のきっかけにする: チェックリストで多くの項目に当てはまる場合や、特定の項目に強く当てはまる場合は、専門機関に相談する際の参考資料として持参し、相談のきっかけとすることができます。

インターネット上や書籍などで様々なチェックリストが公開されていますが、公的な機関や信頼できる専門家が作成したものを選ぶようにしましょう。

学習障害の子どもの特徴と年齢別のサイン

学習障害のサインは、子どもの年齢や学習段階によって現れ方が異なります。
早期にサインに気づき、適切な支援に繋げることが、子どもの成長にとって非常に重要です。

幼児期に見られるサイン

就学前の幼児期には、まだ本格的な読み書きや計算が始まっていないため、直接的な学習困難としてサインが現れることは少ないかもしれません。
しかし、学習の土台となる力の発達に遅れが見られる場合があります。

  • 言葉の発達の遅れ: 言葉を話し始めるのが遅い、言葉の使い方がぎこちない、指示の理解が難しいなど。
  • 発音の誤り: 特定の音をうまく発音できない、言葉を言い間違えることが多い。
  • 数字や記号への興味の薄さ: 数字や文字にあまり興味を示さない、形の認識が苦手。
  • 物の名前を覚えるのが苦手: 簡単な物の名前や色、形などを覚えるのに時間がかかる。
  • 手先の不器用さ: ボタンかけ、紐結び、ハサミや鉛筆を使うのが苦手、絵や字をうまく書けない。
  • 体の使い方がぎこちない: ボール遊びや特定の運動が苦手、体のバランスを取りにくい。
  • 順序立てて話すのが難しい: 出来事を時系列に沿って話すのが苦手。
  • 特定の指示理解が難しい: 複数の指示を同時に聞くのが難しい、「〜してから〜する」といった指示が理解しにくい。

これらのサインは、学習障害だけでなく、他の発達の特性や単なる個人差である可能性もあります。
気になる点があれば、地域の保健センターや専門機関に相談してみましょう。

小学校低学年・高学年の特徴

小学校に入学し、読み書き計算の学習が始まると、学習障害の困難さがより明確に現れやすくなります。
学年が上がるにつれて、求められる学習レベルが高度になるため、困難さも大きくなる傾向があります。

  • 小学校低学年(1年生~3年生):
    • ひらがな・カタカナの読み書きに時間がかかる、間違いが多い。
    • 鏡文字や書き順の間違いが多い。
    • 簡単な足し算・引き算の習得に時間がかかる、指を使わないとできない。
    • 九九を覚えるのが難しい。
    • 教科書や絵本の音読がたどたどしい、読み間違いが多い。
    • 板書を写すのに時間がかかり、最後まで写せない。
    • 宿題に極端に時間がかかる、親の手助けなしではできない。
    • 時間や曜日の感覚が掴みにくい。
    • 忘れ物が多い、持ち物の準備が苦手(ADHDとの併存も考えられる)。
  • 小学校高学年(4年生~6年生):
    • 漢字の読み書きを覚えるのが難しい、複雑な漢字ほど困難。
    • 文章問題の意味を理解するのが難しい、適切な計算方法を選べない。
    • 分数や小数、割合などの抽象的な概念の理解が難しい。
    • 筆算での繰り上がり・繰り下がりや、割り算の筆算で間違いが多い。
    • 教科書や参考書を読むのに時間がかかり、内容理解が進まない。
    • 作文や日記など、自分の考えを文章にまとめるのが苦手。
    • 発表や発言が苦手、質問の意味が分かりにくいことがある。
    • 計画を立てて学習することが難しい。

この時期は、子ども自身が「どうして自分だけできないんだろう」と気づき始め、自己肯定感が低下しやすい時期でもあります。

中学生・高校生の特徴

中学校、高校と進むにつれて、学習内容はより抽象的かつ複雑になり、学習量も増加します。
学習障害の困難さは、学業成績に直結しやすくなり、進路選択にも影響を及ぼすことがあります。

  • 中学生・高校生:
    • 複雑な漢字や英単語を覚えるのが難しい、スペルミスが多い。
    • 長文読解が苦手、教科書や参考書を読むのに時間がかかりすぎる。
    • 抽象的な概念(数学の証明、歴史の背景、物理の法則など)の理解が難しい。
    • グラフや図表の読み取り、データの分析が苦手。
    • レポートや小論文など、論理的な文章構成が難しい。
    • 板書をノートにまとめる、授業内容を要約するといったスキルが低い。
    • 時間管理や課題管理が苦手で、提出物が遅れたり、間に合わなかったりする。
    • テストで時間内に問題を解ききれない。
    • 授業についていけず、学習意欲を失いやすい。
    • 将来の進路について、自分の強みや弱みを踏まえて考えるのが難しい。

この時期は、友人との比較などで、自分が学習面で困難を抱えていることをより強く意識し、不安や劣等感を抱きやすくなります。

大人になって気づく場合

学習障害は子どもの発達期に気づかれることが多いですが、適切な診断や支援を受けないまま成長し、大人になってから仕事や日常生活での困難さから学習障害の特性に気づくケースもあります。

  • 大人:
    • 書類の作成やメールの文章構成が苦手、誤字脱字が多い。
    • 説明書を読むのが苦手、マニュアル通りに進めるのが難しい。
    • 会議の内容をメモしたり、要点をまとめたりするのが苦手。
    • 数字の扱いが苦手、請求書の確認や経費精算で間違いが多い。
    • 時間管理が苦手で、納期に遅れたり、アポイントメントを間違えたりする。
    • 新しいスキルや複雑な情報を学ぶのに時間がかかる。
    • 地図を読むのが苦手、道順を覚えるのが難しい。
    • 電話で相手の話を聞きながらメモを取るのが難しい。
    • これらの困難さから、仕事でミスが多くなり、自己肯定感が低下する。

大人になってから気づいた場合でも、自身の特性を理解し、適切な対処法や環境調整を行うことで、仕事や生活の質を向上させることが可能です。

各年齢での気づきのポイント

保護者や周囲の大人(学校の先生、親戚など)が、子どもの学習障害のサインに気づくためには、日頃から子どもの学習の様子や行動を注意深く観察することが重要です。

年齢段階 気づきのポイント
幼児期 言葉や発音の遅れ、手先の不器用さ、数字や文字への興味の薄さ、指示理解の難しさなど。
小学校低学年 ひらがな・カタカナの読み書き、簡単な計算の習得状況、音読、板書、宿題への取り組み。
小学校高学年 漢字・文章問題・複雑な計算の理解度、教科書を読む速度・理解度、作文、学習への意欲。
中学生・高校生 抽象概念の理解、長文読解、レポート作成、時間管理、テストでのパフォーマンス、進路への悩み。
大人 仕事での書類作成・情報処理、時間・金銭管理、新しいスキルの習得、日常生活での困りごと。

これらのサインが見られたら、「努力が足りないからだ」と決めつけず、「もしかしたら何か特性があるのかもしれない」という視点で、専門家への相談を検討することが大切です。
早期の気づきと支援が、本人の困難さを軽減し、将来の可能性を広げる鍵となります。

学習障害に対する支援・対処法

学習障害そのものを「治す」ことはできませんが、適切な支援や対処法を取り入れることで、学習上の困難さを軽減し、本人が持っている力を最大限に発揮できるようになります。
学校、家庭、専門機関が連携した多角的なアプローチが効果的です。

学校でのサポート体制

学校は、子どもたちが最も多くの時間を過ごし、学習に取り組む場です。
学習障害のある子どもが学校で安心して学び、成長できるよう、様々なサポート体制が用意されています。

  • 通級指導教室・特別支援学級: 通常の学級に在籍しながら、特定の時間に必要な個別指導や集団指導を受ける「通級による指導」や、少人数制で一人ひとりのニーズに応じたきめ細やかな指導を行う「特別支援学級」があります。
    学習の基礎技能の習得や、ソーシャルスキルの向上などを目的とします。
  • 個別指導計画(IEP)・個別の教育支援計画: 子ども一人ひとりの教育的ニーズに基づき、具体的な目標や支援内容を定めた計画を作成します。
    学校の先生や保護者、専門家などが連携して作成し、定期的に見直します。
  • 合理的配慮: 学習上の困難さを補うために、様々な配慮を行います。
    例えば、
    • 読むことの困難さ: 音声読み上げ機能付きのPCやタブレットの使用、文字の拡大、フリガナをつける、教科書のデジタル化など。
    • 書くことの困難さ: タブレットやPCでの入力、キーボード入力の練習、代筆、記述量の調整、マス目の大きなノートの使用など。
    • 計算の困難さ: 電卓の使用許可(テスト時など)、計算表の使用、計算の過程を声に出して確認するなど。
    • その他の配慮: 授業中の席順の配慮(板書が見やすい席など)、指示を簡潔に伝える、視覚的な情報と聴覚的な情報を組み合わせる、発表方法の配慮、テスト時間の延長など。
  • 情報共有と連携: クラス担任、特別支援コーディネーター、スクールカウンセラー、養護教諭など、学校内の教職員間で子どもの特性や必要な支援について情報共有を行い、一貫した対応を心がけます。
    保護者や外部の専門機関とも定期的に連携し、情報交換や支援方法の検討を行います。

学校との密な連携は、子どもが学校で直面する困難を軽減し、学習への意欲を維持するために非常に重要です。

家庭での具体的な関わり方

家庭は、子どもが最も安心できる場所であり、学習意欲や自己肯定感を育む上で重要な役割を果たします。
家庭での関わり方によって、子どもの学習への取り組み方や心の安定が大きく変わってきます。

  • 子どもの「苦手」を理解する: 「どうしてできないの!」と叱るのではなく、「これは本人が努力しても難しいことなんだ」と理解し、寄り添う姿勢を持つことが大切です。
  • スモールステップで課題に取り組む: 一度に多くのことを求めず、細かく区切った小さな目標を設定し、一つずつ達成していくことで成功体験を積み重ねます。
  • 得意なことや興味のあることを伸ばす: 苦手な学習に多くのエネルギーを使う分、得意なことや興味のあることには積極的に取り組ませ、成功体験を通して自信をつけさせます。
  • 視覚的な情報や具体的な教材を活用する: 抽象的な指示よりも、絵や写真、図、チェックリストなど、見て分かりやすい情報を使ったり、積み木やおはじきなど具体的な物を使った学習を取り入れたりします。
  • マルチモーダルな学習を取り入れる: 目で見る(読む)、耳で聞く(音読を聞く)、手で書く・操作するなど、複数の感覚を使って学習することで理解を深めます。
    音読が苦手なら、親が読み聞かせたり、音声教材を使ったりするのも有効です。
  • 宿題への向き合い方を工夫する: 宿題の量を調整したり、休憩を挟みながら行ったり、集中できる時間帯に行ったりするなど、子どもに合った方法を見つけます。
    時には、学校の先生と相談して宿題の内容や量を調整してもらうことも検討します。
  • 努力の過程や小さな成長を褒める: 結果だけでなく、「難しい問題に最後まで取り組んだね」「前より少し早く読めるようになったね」など、努力の過程や具体的な成長を認め、言葉にして褒めることで、子どものモチベーションを高めます。
  • 安心できる環境を作る: 失敗しても大丈夫だというメッセージを伝え、子どもが安心して困難に挑戦できるような温かい家庭環境を整えます。
  • 親自身が休息を取る: 子どもへの支援はエネルギーを要します。
    親自身も無理せず、適度に休息を取り、心身の健康を保つことが大切です。

家庭での適切なサポートは、子どもの学習困難を軽減するだけでなく、自己肯定感を高め、前向きに学ぶ姿勢を育むために不可欠です。

専門機関やサービスの活用(家庭教師など)

学校や家庭での支援に加えて、専門機関や外部のサービスを利用することも、学習障害のある子どもにとって有効な選択肢となります。
専門家による個別指導やプログラムは、困難さの特性に合わせた、より効果的な支援を提供できます。

利用できる主な専門機関やサービスは以下の通りです。

  • 児童発達支援センター・放課後等デイサービス: 就学前の子どもを対象とする児童発達支援センターや、就学後の子どもを対象とする放課後等デイサービスでは、学習支援だけでなく、ソーシャルスキルのトレーニングや生活技能の指導など、総合的な支援を提供しています。
    集団での活動を通して、友達との関わり方を学ぶ機会にもなります。
  • 発達障害者支援センター: 発達障害に関する相談支援の中心的な機関として、本人や家族からの相談に応じたり、適切な支援機関やサービスの情報を提供したりします。
  • 医療機関(児童精神科など): 診断を受けた医療機関では、定期的な経過観察や、併存する可能性のある他の精神的な問題(不安、抑うつなど)への対応を行います。
  • 教育相談窓口: 各自治体の教育委員会などが設置している教育相談窓口では、学習に関する悩みや困りごとについて相談できます。
    学校との連携支援を行う場合もあります。
  • 専門的な家庭教師や学習塾: 学習障害のある子どもへの指導経験が豊富な家庭教師や、発達障害児向けのコースがある学習塾などがあります。
    個別のニーズに合わせて、苦手な学習内容を丁寧に指導したり、効果的な学習方法を教えたりします。
    マンツーマン指導のため、子どものペースに合わせて学習を進めやすいという利点があります。
  • オンライン学習サービス: 子どもの特性に合わせた多様な形式(動画、音声、インタラクティブな演習など)で学習できるオンラインサービスも増えています。
    自宅で自分のペースで学習できるため、学校での集団学習に馴染みにくい場合でも活用できます。

これらの専門機関やサービスを単独で利用するだけでなく、学校や家庭と連携しながら活用することが、より効果的な支援につながります。

本人の自己肯定感を育む関わり方

学習障害のある子どもは、どれだけ努力しても特定の学習がうまくいかない経験を繰り返す中で、「自分はダメな子だ」「どうせやっても無駄だ」と自己肯定感を低下させてしまうことがあります。
本人の自己肯定感を育むことは、学習への意欲を保ち、困難に立ち向かう力を養う上で非常に重要です。

自己肯定感を育むための具体的な関わり方:

  • 無条件の肯定的な受容: 学習の成績に関わらず、「あなたはあなたのままで素晴らしい存在だ」というメッセージを伝え、ありのままの子どもを受け入れます。
  • 努力の過程を承認する: 結果の成功・失敗だけでなく、困難な課題に挑戦したこと、諦めずに取り組んだことなど、努力そのものを具体的に言葉にして褒めます。
    「難しいのに、最後までよく頑張ったね!」といった声かけが有効です。
  • 得意なことや強みに焦点を当てる: 苦手な学習だけでなく、子どもが得意なこと(絵を描く、体を動かす、特定の分野に詳しいなど)や興味のあることを見つけ、それを伸ばす機会を積極的に与えます。
    得意な分野での成功体験が、自信につながります。
  • 小さな成功体験を積み重ねる: 達成可能な小さな目標を設定し、それがクリアできたらしっかりと褒めます。
    成功体験が自信となり、次の挑戦への意欲につながります。
  • 他の子どもと比較しない: 子どもの成長は一人ひとり異なります。
    他の子どもと比べて「なぜできないの」と言うのではなく、過去の子ども自身と比較して「前よりこれができるようになったね」と具体的な成長を伝えるようにします。
  • 失敗を否定しない: 失敗は悪いことではなく、学びの機会であることを伝えます。
    「失敗しても大丈夫だよ」「次はどうすればもっとうまくいくかな?」など、前向きな姿勢で失敗と向き合えるようにサポートします。
  • 子どもの感情に寄り添う: 学習でうまくいかないことへの苛立ちや悲しみなど、子どもが感じている感情を受け止め、「辛いね」「悔しいね」と共感することで、子どもは自分の感情を安心して表現できるようになります。

自己肯定感が高い子どもは、困難に直面しても立ち直る力(レジリエンス)が強く、積極的に新しいことに挑戦しようとします。
学習障害のある子どもが、自分自身の価値を認め、希望を持って成長できるよう、周囲の大人が温かく見守り、適切なサポートを提供することが大切です。

学習障害に関するよくある質問(PAA)

学習障害について、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。

学習障害はどんな症状?

学習障害(LD)の主な症状は、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった特定の学習能力のうち、いずれかまたは複数の習得や使用に著しい困難が見られることです。
具体的には、文字をスムーズに読めない(読字障害)、文字を正確に書けない、文章を書くのが苦手(書字表出障害)、数の概念を理解できない、計算ができない(算数障害)といった形で現れます。
これらの困難さは、知的な遅れや努力不足によるものではありません。

学習障害で最も多いのは?

学習障害の中で比較的多い傾向にあるのは、読字障害(ディスレクシア)です。
文字を認識し、音に変換して読んだり、文章の内容を理解したりすることに困難を抱えるケースが多く見られます。
しかし、書字表出障害や算数障害、あるいはこれらが複数併存しているケースも少なくありません。
困難さの現れ方や程度は個人によって大きく異なります。

学習障害は発達障害ですか?

はい、学習障害(LD)は発達障害に含まれる概念です。
発達障害は、脳機能の発達の仕方の違いにより、幼児期に現れる行動や情緒、認知、言語などの特性が、成長するにつれて社会生活や学業などに困難をもたらす様々な状態を指します。
学習障害は、この発達障害の中の「限局性学習症(または特異的学習障害)」として位置づけられています。
ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)なども発達障害に含まれます。

学習障害の子どもの特徴は?

学習障害のある子どもは、特定の学習(読む、書く、計算など)において、同年代の子どもと比べて著しい困難を抱えていることが最大の特徴です。
例えば、知的な能力は平均的であるにも関わらず、簡単な漢字が覚えられない、教科書を読むのに時間がかかりすぎる、繰り上がりの計算がどうしても理解できない、といった様子が見られます。
また、学習の困難さから、学校の授業についていけなくなり、学習への意欲を失ったり、自信をなくしたりすることもあります。
不器用さや時間管理の苦手さなど、学習以外の面に困難が見られる場合もあります。

学習障害を持つ有名人

学習障害は、適切な支援や工夫によって困難さを乗り越え、様々な分野で活躍している人が多くいます。
国内外には、学習障害(ディスレクシアなど)であることを公表している有名人が多数います。

  • トム・クルーズ(俳優): ディスレクシアであることを公表しており、台本の読み合わせには音声読み上げソフトなどを活用していると言われています。
  • スティーブン・スピルバーグ(映画監督): 大人になってからディスレクシアと診断されたことを公表しています。
    映画製作という視覚的な表現の世界で才能を発揮しています。
  • リチャード・ブランソン(ヴァージン・グループ創設者): 学生時代は読字障害に苦労した経験を語っています。
    自身の強みであるコミュニケーション能力やビジネスセンスを活かして成功を収めました。
  • オーランド・ブルーム(俳優): ディスレクシアの困難を抱えながら俳優として活躍しています。
  • フーピー・ゴールドバーグ(女優): ディスレクシアであることを公表しており、困難を乗り越えてコメディアン、女優として成功しました。
  • キーラ・ナイトレイ(女優): ディスレクシアと診断されていますが、母親の協力のもと読書の練習を続け、女優としての道を歩んでいます。

これらの例は、学習障害があっても、個人の才能や努力、そして周囲の適切な理解と支援があれば、学業や特定の苦手分野だけにとらわれず、様々な分野で能力を発揮し、社会に貢献できることを示しています。
困難なことばかりに目を向けるのではなく、本人の持っている強みや可能性を見つけ出し、伸ばしていく視点が重要です。

まとめ:学習障害への理解と適切な支援のために

学習障害(LD)は、知的な能力に問題がないにも関わらず、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった特定の学習能力に著しい困難を抱える状態です。
これは、脳機能の偏りによるものであり、決して本人の努力不足や親の育て方が原因ではありません。
読字障害(ディスレクシア)、書字表出障害(ディスグラフィア)、算数障害(ディスカリキュリア)など、困難さの現れ方は一人ひとり異なり、他の発達特性と併存することもあります。

学習障害のサインは、幼児期から見られることがありますが、特に小学校入学後の学習開始に伴って顕著になることが多いです。
学年が上がるにつれて困難さが増す場合や、大人になってから自身の特性に気づく場合もあります。
早期に困難さに気づき、専門家による診断を受けることが、適切な支援へと繋がる重要なステップです。
診断には、知能検査や学習能力検査など様々な評価が行われます。

学習障害そのものを「治す」ことはできませんが、学校での合理的配慮や個別指導、家庭での具体的なサポート、そして専門機関や外部サービス(専門的な家庭教師など)の活用といった多角的な支援によって、学習上の困難さを軽減し、本人の持つ力を伸ばしていくことが可能です。
何よりも大切なのは、本人の自己肯定感を育むことです。
苦手なことを責めるのではなく、努力の過程や小さな成長を認め、得意なことを伸ばすことで、自信を持って前向きに学習や生活に取り組めるようになります。

学習障害は、決して珍しいものではありません。
適切な理解と支援があれば、本人や家族が抱える困難さは大きく軽減され、充実した生活を送ることができます。
もし、あなた自身やお子様、身近な人の学習のことで気になる点がある場合は、一人で抱え込まず、まずは学校の先生や地域の教育相談窓口、発達障害者支援センター、医療機関などの専門機関にご相談ください。
専門家のアドバイスを受けながら、本人に合った支援の方法を見つけていくことが、希望を持って前に進むための第一歩となります。

免責事項

本記事は、学習障害に関する一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断や治療方針を示すものではありません。
個別の症状や状況については、必ず医師や専門機関にご相談ください。
本記事の情報に基づいて取られた行動によって生じたいかなる結果についても、当サイトはその責任を負いかねます。

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